「仮面の呪い」の正体とは

「仮面の呪い」の正体とは

仮面にかけられた「呪い」の正体とは?

 

さて、外せない仮面はまるで「呪いの仮面」のようだと前述しましたが、この「呪い」の正体は何か、ということをここでご説明します。

 

結論から言うと、「過去の満たされなかった思い」「未完了の感情」です。

 

その多くは「期待を裹切られた経験」「目標が達成できなかった経験」から生まれます。

 

たとえば、あなたが彼とのデートを楽しみにしていたとします。

 

一緒にディズニーランドに行く予定でした。

 

一ヵ月前から、どんなコースでアトラクションを回るか、ガイドブックで調べてとても楽しみにしていました。

 

ところが、いざ当日になったら彼がどうしても外せない仕事で行けなくなってしまいました。

 

ものすごく悔しくて「行きたかった!」と思いますよね。

 

こういった心残りのことを心理学的には「未完の仕事」といいます。

 

私たちは、このような経験を子ども時代から山ほどしてきています。

 

先はどのディズニーランドの例であれば、大人ならしばらくしたら気持ちの整理がついてあきらめられますが、子どもは人生経験も浅く、感情の起伏も激しいですから、つらかった思い出としてずっと心の底に残ってしまうのです。

 

三つのタイプの「未完了の感情」

 

『依存タイプ』

 

『依存タイプ』の場合は、子ども時代の「私は十分に愛されなかった」という思いが未完了のまま残っています。

 

母親があまり家にいなかった。

 

気持ちをわかってもらえなかった。

 

甘えられなかった。

 

家の中で安心できなかった。

 

その満たされない思いを未だに抱えているわけです

 

このタイプの場合、裏切られて傷つくことよりも、「愛してほしい」という思いが満たされないことの方が怖いのです。

 

ですから、相手に感情をぶつ「私の欲求を満たして!」と迫ることになるのです。

 

そして「かわいそうな人」の仮面を外そうとすると、「それを外したら、誰も愛してくれなくなるよ!寂しいよ!怖いよ!」という警報が心の中で鳴り響くのです。

 

 

『自己犠牲タイプ』

 

『自己犠牲タイプ』も同じように、子ども時代に傷ついた経験をしています。

 

よくあるのが、母親が父親に対して自己犠牲的に生きているという場合です。

 

男性に甘えてはいけない、自分を犠牲にして尽くさなければいけないという考えをけ親から譲り受けてしまうわけです。

 

この場合、父親は自分勝手なタイプが多いようです。

 

もう1つの典型的なパターンは、母親が非常に感情の起伏が激しい「依存タイプ」だった場合です。

 

「私はお母さんみたいになるのはイヤ」と、怒りを表に出すことを自分に禁止し、自己犠牲的に生きることを選んでしまったのです。

 

また、このタイプの人は、親の愚痴の聞き役をしている場介もあります。

 

ひたすら我慢して親の愚痴を聞くことで機嫌をとり、家族がバラバラになるのを防いできたのです。

 

ですから、仮面を外して自分の感情を表に出してしまうと、関係が崩れてしまいそうで、怖くて仕方ないのです。

 

 

『自立タイプ』

 

『自立タイプ』の場合は、子供時代に「お姉ちゃんだから我慢しなさい」と言われ続けたとか、そもそも親が忙しかったり余裕がなかったりして十分に甘えられなかったとか、本当は頼りたかったのに、頼れなくて傷ついたという経験をしていることが多いようです。

 

その結果、自分の中に「人に頼ると傷つく可能性が高い」というルールができたのです。

 

また、このタイプの女性は父親と心の距離が遠かった人が多いようです。

 

そのため、男性にどうやって頼ったり甘えたりすればよいかわからないのです。

 

他人に頼りたい気持ちが出てきて、仮面を外したくなっても、「それを外しちゃダメ!また傷つくでしよ!もうさんざん痛い目にあったでしよ!」と、心の中で警報が鳴り響くので、なかなか外すことができないのです。

 

 

 

経験によってどのように仮面が作られるかは、本人の気質によるところも大きいため、決まったパターンに当てはめることはできません。

 

同じ親が同じように育てた姉妹でも、性格が全然違うことがよくありますよね。

 

ここでは、とにかく過去に抱え込んで封印した「未完了の感情」があると仮面が外せなくなる、ということだけ理解できればOKです。