知らず知らずのうちに相手に勝とうとしている

知らず知らずのうちに相手に勝とうとしている

知らず知らずのうちに相手に勝とうとしている

 

このタイプの人が陥りやすい罠は、相手と主導権争いをして勝ってしまうことです。

 

男女の恋愛関係の場合は、片方が主導権を握ることになると、他方は自分らしさというものを失ってしまい、不安な気持ちややりきれなさを持ったままで付き合っていくことになります。

 

「香織の物語」で、香織と浩一の関係を見ると、香織がいつも主導権を握っていて、浩一が振り回されています。

 

相手が他人に依存的したいという男性ならば、このような関係が続きそうな気がしますが、基本的に自立した男性は、女性に主導権を握られることをとても嫌います。

 

ですので、浩一は、最終的に香織に別れを告げるという選択をしたわけです。

 

自立した女性の場合、こうして「たまたま」手に入った頼れる男性との交際も、「仮面の呪い」のせいですぐに終わってしまうのです。

 

主導権争いをする理由

 

では、なぜ主導権争いをしてしまうのでしょうか?

 

それは、男女関係を「上下関係」でとらえているからです。

 

そして、相手より少しでも優位に立とうとしてしまうのです。

 

このタイプの人は、「主導権を握れないと、相手の気持ちを引きつけておけない」「主導権を握れないと、自分の意見を聞いてもらえない」と思い込んでいます。

 

その不安から逃げ、束の間の安心感を手に入れるために、知らず知らずのうちに相手に勝とうとしてしまうのです。

 

しかし、よく考えてみると、一方が勝てば一方は負けます。

 

勝った方は主導権を握れるのでいっとき「安心感」が手に入りますが、心のどこかで相手を見下してしまうので「尊敬できる相手といられる幸せ」を失います。

 

負けた方は自分より格上の相手と交際できて幸せですが、「安心感」を手に入れるのはあきらめなければいけません。

 

もちろんこのような関係は長続きしません。

 

「それなら引きわけの関係、対等な関係を目指せばいいんだ」と考えるかもしれませんが、惜しい! それではあともう一歩足りません。

 

引きわけの関係は「妥協」であり、「尊敬できる相手といられる幸せ」もそこそこ、「安心感」もそこそこ、という関係です。

 

「勝ち」「負け」「引きわけ」のどれであっても、長続きする関係とはいえないのです。

 

つまり、勝ち負けの意識自体を乗り越えなければ、安心感に包まれた関係は築けないのです。

 

自分の弱いところを相手に助けてもらおう

 

では、どうしたら尊敬できる相手と安心感に包まれた関係が築けるのでしょうか。

 

どうしたら勝ち負けの意識を乗り越えることができるのでしょうか。

 

まず、大事なのは、うまくいくカップルはわかち合い、支え合いの心を持っているということです。

 

自分の素敵なところ、カッコイイところ、得意なこと、つまり長所をひとり占めするのではなく、相手とわかち合うことで、ふたりともより豊かになれるのです。

 

たとえば、あなたが人づき合いが得意なら、人づき合いの苦手な彼を上手に仲間に入れてあげられます。

 

逆も同じです。

 

自分の足りないところ、弱いところ、情けないところ、苦手なところ、つまり短所を相手に補ってもらうことで、相手に活躍の場面、感謝される場面を作ってあげることができるのです。

 

心を開くことで強い絆が築ける

 

わかち合えて支え合えるカップルになるためのはじめの一歩が「心を開くこと」です。

 

つまり、自分の弱いところや情けないところも含めて、ありのままの自分を相手に見せることです。

 

とても魅力的な人でも、ちょっとお茶目なところがあったり、意外に弱いところがあったりした方が親近感がわきませんか?

 

あなたが「できる人」の仮面をつけていつもがんばっでいると、相手は息が詰まります。

 

あなたが素顔、つまり寂しかったり不安になったりするありのままの自分を見せることで、相手は安心できるのです。

 

そして、あなた自身も、素敵なところと弱いところの両方を相手に受け入れてもらうことで、限りない安心感を得られます。

 

こうして、素敵なところと弱いところの両方を受け入れ合い、支え合おうと心から決めたとき、主導権争いなど関係ない本当の絆ができるのです。

 

勝ち負けの意識から卒業できない人は、相手に支配されることを怖れています。

 

しかし、あなたにはぜひその怖さを乗り越え、ありのままのあなたでいられるような関係を築いてもらいたいのです。

 

後は、あなたが勇気を出せるかどうかにかかっています。

 

ポイント

 

  • 勝ち負けの意識を卒業し、わかち合って支え合うカップルを目指しましょう。あなたの長所を気前よく差し出し、弱い部分も勇気を出して相手に見せていくことが大切です。