STEP2 気付く

STEP2 気付く

「仮面」と「シャドウ」に気づく

 

「仮面」と「シャドウ」に気づく

 

「呪いの仮面」が恋愛でいろいろな問題を起こすことについて説明しました。

 

しかし、自分がかぶっている仮面に気づくのは、なかなか難しいものです。

 

代表的な仮面は「かわいそうな人」の仮面(依存タイプ)、「いい人」の仮面(自己犠牲タイプ)、「できる人」の仮面(自立タイプ)でしたが、ここではそれらの仮面を構成しているさまざまな「小さな仮面」について探っていきます。

 

「小さな仮面」が集まってできた「大きな仮面」(「かわいそうな人」「いい人」「できる人」などの仮面)を外そうとするよりも、「小さな仮面」を見つけて個別に外す方が抵抗なくできます。

 

まずは、次のワークをやってみてください。

 

これは、「ありたい自分」「ありたくない自分」を書き出す「自分シート」、そして、「こんな人が好き」「こんな人が嫌い」と理想の恋人のイメージを書き出す「相手シート」を埋めていくワークです。

 

 

「自分シート」と「相手シート」を作る

 

 

@「自分シート」を作ろう

 

まず、A4の紙を用意してください。

 

真ん中に縦線を書いて左右に区切ります。

 

そして、右側の一番上に「こんな人でありたい」と書きます。

 

同様に左側の一番上に「こんな人でありたくない」と書きます。

 

そして、自分がどんな人でありたいのか、どんな人ではありたくないのかを思いつくままに書き出していきます。

 

まずはそれぞれ二、三個ずつ書き出せばよいでしょう。

 

ワークを進めていくうちに気づいたらどんどん追加していってください。

 

たとえば、「こんな人でありたい」の欄に、「思いやりのある人」「優しい人」「嘘をつかない人」……

 

そして、「こんな人でありたくない」の欄に、

 

「自分勝手な人」「思いやりのない人」「嘘をつく人」……

 

という感じで書いていきます。

 

そして、書いたものの中で、自分が当てはまると思うものに○、当てはまらないと思うものに●をつけてください。

 

「○嘘をつかない人(でありたい)」というように、「こんな人でありたい」の欄に書いたものに○がつく場合もあるでしょうし、「○自分勝手な人(でありたくないけど、ときどき自分勝手さが出てしまう)」のように、「こんな人でありたくない」の欄に書いたものに○がつくこともあると思います。

 

 

A「相手シート」を作ろう

 

今度は別の紙を用意してください。

 

同様に真ん中に縦線を書いて左右に区切ります。

 

そして、右側の一番上に「こんな人が好き」と書きます。

 

同様に左側の一番上に「こんな人が嫌い」と書きます。

 

そして、どんな人が好きでどんな人が嫌いかを思いつくままに書き出していきます。

 

たとえば、「こんな人が好き」の欄に、

 

「思いやりのある人」「私の気持ちを受けとめてくれる人」「頼りがいがある人」……

 

そして、「こんな人が嫌い」の欄に、

 

「不潔な人」「品がない人」「お金に汚い人」……

 

という感じで書いていきます。

 

 

B「相手シート」の「こんな人が好き」の欄に印をつけよう

 

次に、先ほど書いた「自分シート」と比較しながら、「相手シート」に印をつけていきます。

 

まずは、「自分シート」の「こんな人でありたい」の欄と、「相手シート」の「こんな人が好き」の欄を比較します。

 

そして、「自分シート」に書いてあるものには○、書いてないものには●をつけてください。

 

ただし、「浮気をしない人」「暴力をふるわない人」など、あきらかに自分が傷つかないための条件だとわかるものには★をつけてください。

 

ここで、「こんな人が好き」の欄にある項目を兒て、「私もこんな人でありたい」と気づいたら、「自分シート」に戻って項目を追加してください。

 

 

C「相手シート」の「こんな人が嫌い」の欄に印をつけよう

 

次に、「相手シート」の「こんな人が嫌い」の項目に移ります。

 

この欄に書かれた項目には基本的に全部●をつけてください。

 

このときに、「自分シート」の「こんな人でありたくない」も参考にして、「相手シート」に項目を書いていってください。

 

ただし、「嘘をつく人」「浮気をする人」など、自分が傷つかないための条件を書いていたら★をつけてください。

 

タイプ別の傾向

 

『自立タイプ』の人は、自分と同じタイプの人を「好き」と書いているパターンが多いようです。

 

たとえば、「自分シート」の「こんな人でありたい」の欄に、

 

 

  • 仕事ができる人
  •  

  • 自分のことをきちんと自分でできる人
  •  

  • オンとオフの切り替えができる人

 

 

というように書いてあり、自分に当てはまるので○がつけてあったとします。

 

そして、「相手シート」の「こんな人が好き」の欄にも、同じような項目が並んでいる場合です。

 

このタイプの人は、自分にも他人にも公平なルールを当てはめることができるので、このように「よい」「悪い」の基準がしっかりしている人が多いように思います。

 

 

一方、『依存タイプ』の人は、自分にないものを持っている人を「好き」と書いているパターンが多いようです。

 

たとえば、「相手シート」の「こんな人が好き」の欄に、

 

 

  • 人の話をしっかり聞ける人
  •  

  • 落ち着いていて、頼りがいがある人
  •  

  • 話がおもしろい人

 

というように書いてあるけれど、「自分シート」の方には、同じような項目がない場合あるいは書いてあるけれど、●がついている場合です。

 

これは、自分にはないところに憧れて、相手を好きになるというパターンです。

 

「憧れ」ともいえますし、「劣等感の裏返し」ともいえます。

 

たとえ自覚していなくても、本当は自分もそうなりたい場合が多いのです。

 

 

それから、『自己犠牲タイプ』の人は「自分が傷つかないための条件」である★が出てくることが多いようです。

 

たとえば、「自分シート」の「こんな人が好き」の欄に、「大声を出さない人」と書いた場合、昔父親が大声で怒鳴る人だったので、「あんなつらい思いはもう嫌だ」という思いが隠されている可能性があります。

 

これは「好き」というよりむしろ、「これをするタイプの人だけは避けたい」という「消去法」「防衛」になっているわけです。

 

その他にも、「暴力をふるわない人」「浮気をしない人」「借金をしない人」「ギャンブルをしない人」「お酒を飲まない人」などは、「自分が傷つかないための条件」だといえます。

 

また、「優しい人」「真面目な人」という一見そうは見えない項目も、掘り下げてみると同じような意味が込められていることもあります。

 

その場合は、自分の本当の気持ちと向き合って正直に書き直してみてください。

 

その方が、問題の解決が早くなります。

 

このワークでわかること

 

このワークによって、あなたの「仮面」と「シャドウ」がわかります。

 

○がついたところは「仮面」です。

 

自分が認めている自分の性格や考え方です。

 

右側の欄に登場した○はポジティブな仮面、左側の欄に登場した○はネガティブな仮面です。

 

そして、●印がついた箇所は「シャドウ」です。

 

自分はそうではないと考えている部分、または、本当はそのようになりたいと思っている可能性があるのに禁止している部分なのです。

 

たとえば「●時間にルーズな人(が嫌い)」という項目があったら、もしかすると、本当はのんびりしたいけれど「○時間を守る人(でありたい、でなければならない)」

 

というルールを持っているので、我慢して抑え込んでいるのかもしれない、ということです。

 

ここで「なぜ●がついた項目に意味があるのだろう?」と感じたかもしれませんね。

 

自分に当てはまらない項目に、一体どんな意味があるのかという疑問はもっともだと思います。

 

なぜかというと、項目として挙げたということは、あなたはその項目に何らかの形で「興味がある」ということだからです。

 

本当に興味のないこと、自分と関係ないと思っていることであれば、項目として挙げられることすらないのです。

 

極端な例を挙げると、物理学や数学を真剣にやっている人でなければ、「こんな人でありたい」の項目に「微分方程式がスラスラ解ける人」という項目は書きません。

 

たいていの人は自分とは関係ない世界のことだと思っているのです。

 

項目として挙げた時点で、何らかの興味があることはあきらかです。

 

ですから、当てはまっていない項目でも、心理学的に意味があると考えられるのです。

 

ちなみに、○がついた「仮面」の多くは、自分でも受け入れている「呪いのない仮面」です。

 

「呪いの仮面」はむしろ、●がついた「シャドウ」をヒントにして見つけることができます。

 

次は、「シャドウ」を使って「呪いの仮面」を見つけ、呪文を唱えて外していく方法をお伝えします。