心のスペースを作る
私たちは、目の前の出来事で手一杯だったり、頭の中が考え事でいっぱいいっぱいだったりすると、婚活や恋愛どころではなくなってしまいます。
ですから、まずは心のスペースを作ることから取り組んでいきましょう。
心のスペースというのは、自分の気持ちを感じるための時間的、身体的、精神的なゆとりのことです。
時間的なゆとりを持つこと、身体的な安全を確保すること、そして、誰かに自分の行動や考え方を責められたりしない、精神的に安全な場所を確保することが大切です。
また、自分で自分を責めるクセのある人は、自ら心のスペースをせばめてしまうことがあります。
その点、よく注意してください。
時間的ゆとりを作ろう
心の課題には、リラックスして、落ち着いて取り組むことが何より大切です。
「忙」という宇は「心」を「亡」くすと書く通り、忙しいと感情を感じられなくなります。
感情を感じずにすめば一瞬気が紛れるかもしれませんが、結局解決を先延ばししているだけなのです。
忙しい人は、今やっていることのうち、しばらくやらなくても支障のないことをやめて、まずは時間的なゆとりを作ってください。
1日1時間でもいいですから、自分の気持ちをゆっくり感じる時間を作ってみましょう。
忙しい人は、暇な状態に慣れていないかもしれませんが、何となく手持ちぶさたな時間ができたらよい傾向だと思ってください。
精神的ゆとりを作ろう
精神的なゆとりも、心の課題に取り組む上ではとても大切です。
ただ、いきなり「精神的なゆとりを作ろう」「リラックスしてください」と言われても、急にはできないかもしれません。
そんな方におすすめの方法があります。
心と体はつながっていますから、体の力を抜くと心も一緒にリラックスできます。
まず呼吸に意識を向け、ゆっくりと深呼吸してください。
そして、ひと呼吸ごとに順々に体の部分に意識を向けていきます。
顔、喉、胸、みぞおち、下腹、足、腕……。
そして、意識を向けた部分の力を抜いていきます。
この方法で、精神的、身体的にリラックスすることができます。
また、このときに、自分か落ち着ける場所にいると想像するのもよいでしょう。
たとえば、図書館が好きなら図書館にいると想像するのもいいでしょうし、体が暖かい色の光のヴェールで包まれていると想像することも、守られている感じがしてリラックスするのに役立ちます。
まずこのようにして、ゆとりを持って自分の心と向き合う準備をすることが大切です。
心のスペースができただけで、問題が解決してしまうことさえあります。
それほど重要なのです。
つらい感情がわき上かってきたら
一つだけ注意事項を挙げておきます。
こうしてリラックスできるようになると、それまで抑えていたつらい感情や、過去のつらい思い出がわき上がってくることがあります。
潜在意識は、過去のつらい感情を感じる余裕ができるまで、それを預かってくれていたのです。
ゆとりを作った瞬間につらい思い出がわき上がってきたとしたら、やっと思い出を整理する心の準備ができたということです。
抑え込むのではなく、後述する「フォーカシング」などの方法で、癒しを進めていってください。