STEP4 半分だけ外す

STEP4 半分だけ外す

「呪いの仮面」を半分だけ外す〜リフレーミング〜

 

前項の「センタリング」のワークをやってみても、まだ外せない仮面があることがわかった場合、「リフレーミング」という方法で半分だけ外すことができます。「リフレーミング」とは、「考え方の枠を変える」という意味です。

 

ここでは、仮面をつけなければならない場面を「枠」と考え、その枠を縮小していきます。これをやっておくと、この後のワークもずっと楽になると思います。

 

呪文を唱えて条件つきで仮面を外そう

 

ところで、なぜ「呪いの仮面」が外せないのでしょうか。いろいろな理由がありますが、共通しているのは「昔は生きるために必要たった」という点です。

 

たとえば、子どもの頃に親に「我慢しなさい」と言われて、「我慢しなければいけない」というルールを自分の中に作ってしまった場合は、「我慢する人」という仮面が外せなくなっている可能性があります。

 

子どもの頃には「我慢する」ことが「親に嫌われない」ために必要だったのです。ですから、この仮面を外そうとすると、寂しさや、親に捨てられる恐怖が出てきて、簡単には外せないのです。また、実際に当時は役に立っていたものですから、急に外すのは難しいのです。

 

そこで、ひと工夫します。その工夫とは、今まで無条件に守らなければいけなかったルールを条件つきのルールに変えてしまうというものです。

 

不都合があるとはいえ、今まで慣れ親しんできた仮面を「否定して」無理に外そうとすると心の抵抗が生じます。

 

そこで、「こんな人の前では、その仮面を使おうよ」という肯定的な言い方をしながら、実際には「仮面を使う場面を限定する」という心理学的なテクニックを使います。

 

たとえば、「我慢しなければいけない」というルール、つまり「呪いの仮面」を持っていたとします。

 

これは、「どんなときでも」我慢しなければいけないというものです。子どものときは、よく考えず鵜呑みにしてしまうので、このように極端なルールになっています。

 

そこで、このように書き換えてしまうのです。「我慢しなければいけない、と思っている人の前では我慢しなければいけない」と。つまり、以下のような呪文に当てはめて唱えてみます。

 

「呪いの仮面」を外す呪文B

 

  • 『(ルール)+と思っている人の前では+(ルール)』

 

親も同じ「呪いの仮面」を持っている

 

実は、「呪いの仮面」を持っている人は、親も同じ仮面を持っていることが多いのです。家族の中で子どもは、親と同じルールを守らなければ生きていけません。

 

しかし、世の中のすべての大がそのルールを守っているわけではありません。ですから、そのルールを守っている人の前でだけ、その仮面をつければよいのです。

 

他にも、「時間は守るべき、と思っている人の前では時間は守るべき」とか、「甘えてはいけない、と思っている人の前では甘えてはいけない」というように、あなたが今まで無意識に守ってきた無条件のルールに「○○と思っている人の前では」という条件をつけて呪文を作り、声に出して唱えてみましょう。

 

恋愛カウンセリングの現場でも、このワークをよく使うのですが、すでに仮面を外す準備がほぼできている状態の人だと、呪文をたった一度口にしただけで一気に変化が訪れることもあります。

 

「あ、がんばらなければいけないと思っている人って、母です! ずっとがんばらなければいけないって私も思い続けてきました! 職場で、楽しそうにしている人を見るといつも『イライラ』してたんですけど、今わかりました! 私が『がんばらなければいけない』って思っているから楽しそうにしている人に腹が立つんですね!」

 

というように。

 

また、こう言われたこともあります。

 

「このワーク、何だか後ろを向いてべロを出しているみたいでおもしろいですね!」

 

そうなんです。ずっと親のルールに縛られている状態から、「親の見てる前だけそのルールを守ればいいや」と思える状態に変化すると、すごく心が軽くなります。このワークをすると、笑いが出てくることが多いです。

 

ここまで一気には気づきが訪れないこともありますが、瞬間的に変化しない場合は、根気よく何度も唱えてみてください。

 

仮面を外すためのもう一つの条件

 

ただし、呪文B『(ルール)十と思っている人の前では十(ルール)』がしっくりこないケースもあります。

 

たとえば、「言いたいことを言ってはいけない」というルールを呪文Bに当てはめてみると、「言いたいことを言ってはいけない、と思っている人の前では言いたいことを言ってはいけない」となります。

 

しかし、このルールを持つ人は、たとえば母親が一方的に言いたいことばかり言っていて、自分は言いたいことが言えなかった、という家庭環境だった場合が多いのです。

 

つまり、「言いたいことを言っている人の前なのに、自分は言いたいことが言えない」という状況があったわけです。

 

このような背景がある場合は、次の呪文を使ってください。

 

「呪いの仮面」を外す呪文C

 

  • 『いっぱいいっぱいな人の前では+(ルール)』

 

つまり、「言いたいことを言ってはいけない」という例でいえば、「いっぱいいっぱいな人の前では、言いたいことを言ってはいけない」

 

作ってみると、「なるほどな!」と思いませんか? 自分の主張ばかりしていた、あの母親は「いっぱいいっぱい」だったのか、と。

 

そして、その「いっぱいいっぱいな人」と、あなたの貴重な人生の時間を使って一緒にいたいかどうかは、あなた白身が決めればよいことです。

 

さらに強力な「呪いの仮面」への対処法

 

もしかすると、ここまでのワークでは外せない、さらに強力な「呪いの仮面」があることに気づくかもしれません。そのような強力な「呪い」を解くためには、心の中に抱え込んだネガティブな感情を外に出して浄化させる必要があります。

 

また、恋愛カウンセリングの現場で気づきが訪れた人の中には、家に帰った後に「今までずっと言いなりになってきた母親に対して、猛烈に腹が立ってきました!」という報告をくれた人がたくさんいます。

 

これは、今まで不満・怒りを抑え込んでいたフタがようやく開いたということです。

 

この場合、しっかりと感じきって癒すことが大切です。

 

このように、仮面が外れて今までフタをしてきた感情があふれてきた場合にも、まだ外せない仮面があると気づいた場合にも、この後に続く「フォーカシッグ」と「インナーチャイルドヒーリング」のワークが役立ちます。しっかり取り組んでみてください。

 

 

「」につづく